「電書はてなブログ 準備号」読んだ

要約

  • Kindleでの読書体験が現実の本に追いついていない
  • 有限は良い

本題

内容については,その辺の学生がまとめたようなTumblrとかではなく,
就業時間中に社内の編集者がまとめたものだろうから,特に不満はない.
それぞれは無料で読むことができるだろうから,内容というよりも編集のコストにお金を払ったつもり.


研究室で人間をダメにするソファーに寝っ転がりながら読んだ.
デバイスはAndroidの携帯電話のKindleのアプリを使って読んだ.


その日ちょうどAmazonで英語の技術書が無料だったことから,
勢いで課金してしまった.知り合いが買ってくださいみたいなことを投稿してたのも影響した.
勢いがなければ買わなかったと思う.


慣れもあるのだろうけれど,普通に文庫本を読むほうがいいなと思ってしまった.
ハードウェアの問題も大きいのだろうけれど,ページの遷移中引っかかったり,
「気持ちよさ」みたいなのがなかった気がする.
デジタルのブックマーク機能や複数デバイスの共有は便利だけれど,そこまでして読む内容ではない気もする.
でも,はてなにはそれはどうしようもないと思う.


別の日にiBooksepubの書籍を読んでいたけれど,
「気持ちよさ」みたいなのがあった.
Appleの製品は不自由な代わりにこういうところがうまく設計されてる気がする.


人が表紙や紙質や印刷に拘るように,デバイスに拘るということは不自由な反面,
体験としては上質のものを与えられるという点で良い.
例えば写真はディスプレイではなくプリントが最高だというのも,かなり不自由だけれど,
体験をコントロールできるという点ではよい.
情報学徒のくせにこういうこというのはダサいと思うけれど,今までの体験や価値観の総意なので仕方ない.



ブログをRSSで購読していて,今回掲載されているものの中には読んでいたものもある.
RSSの未読件数,今はこんなことになっていて辛い.
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確かにブログの一つ一つは数十件のエントリなんだけれど,
まとめると700くらいになって,見る気が失せる感じになってる.
誰かに「これはいいから読んでみてよ」とおすすめできる量になってるってのは,読者として安心感があった.


よく本を読む時,あと残りページは何ページあるとか確認することがある.
iBooksは「この章はあと◯ページです」って表示してくれて,僕みたいな人のことも考えてくれてる気がする.


この準備号,10エントリーくらいで読めるし,一日で読めるってことがストレスがない.
あれも読まなきゃ,これも読まなきゃみたいな感じになるのは辛い.
RSSリーダも有限ではあるけれど,まともに向き合おうとすると無限の長さを感じるし,
この書籍に関しては,有限を感じることが出来て自分の中できちんと消化できた気がする.

長さについては人それぞれ好みがあると思うけれど,
人をダメにするソファーに深夜頃に寝っ転がりながら読む量としては適切だった気がする.


という感想.