DropBox Space Race
先日,twitterを眺めていたら,"Space Race"なるものがあるというツイートを見かけた.
DropBoxのwebサイトに大学のドメインのメールアドレスを入力するだけで,DropBoxの容量が増えるというもの.
また,同じ大学の人間が多ければ多いほど容量も増えるというものらしい.
昨日の時点では,大学ランキングはtop10までしかわからなかったが,今日見てみるとtop100まである.
Dropbox - Great Space Race - Top Schools - Simplify your life
1位がNational University of Singaporeで3位がNanyang Technological Universityというを見て,シンガポール,すごいなぁと思ったのだが,
100位の中に日本の大学が見当たらないのが,あまり良くないのでは?と思った.
例えば,日本で学生数が多いと僕がよく聞く大学は日本大学なのだけれど,"Nihon"と文字列検索をしても,何も出ない.流石に早稲田(pdf)なら...と思って検索しても,やはり何も出ない.
Univ. of Tokyoなら,と思ったけれども,ヒット数は0.
このランキングは,必ず学生でなくてもカウントアップされる*1し,厳密には登録学生数のランキングではないのだけれど*2,流石に日本の大学が100位以内に入っていないのは,なかなか厳しいなぁと思った.
ここまでインターネットがどこでも使える国なのに,それを使うユーザが情弱なのは本当に辛い.
Dropboxは日本語にもローカライズされているし,言語の障壁は高いとは思わない.
ただ,こういうものに対する感度みたいなのが,日本人は低いのではないかと思わざるをえない.
機密を扱う必要もなく,しかしデータのやり取りが必要で,リテラシも低くないとされる学生こそが,使いやすく,使うべきツールなのに,その学生の関心が低いことは,将来を憂える.
国内メーカの作る製品がガラパゴスと言われてもう何年か経つが,そもそも人間としての活動もガラパゴスになっているのではないかと,ふと思ってしまった.
この話は
この話は,次に奴らに会う時まで書くのをやめておこう.
先輩エンジニアに話を聞こう
就職活動を斡旋するために,身の回りが騒がしくなっている.
先日学部卒で就職した同期と食事をしていて,「10月になったら就活サイトに登録できるじゃん」みたいな話をされたけど,自分はその10月が,今自分の身に迫っているものだとは思わず,指摘されるまで登録することを全く忘れていたので,就職活動生としては失敗の部類に入ると思う.
就職活動支援ベンチャーみたいなのがあって,その企業が大学の中でしばしば学生支援という名目で講演のようなものを行ったり,懇親会のようなものを行ったりする.
煽り文句は,先輩エンジニアに話を聞こうとかそういう感じだったと思う.
僕の身の回りにも,エンジニアとされる人はいるけど,結局彼らが言うのは,「学生時代にやりたいことをやっておけ」だったし,「今は勉強する時間が足りない」であった.
確かにあの手のイベントは,いい意味で自分のモチベーションを高めてくれる場になり得るのだけれど,やはりイベントの動機は人事活動ですから,なかなか難しいことも多い.*1
僕は勉強不足だと思うので,下手なイベントに参加して時間を使うよりも,学生は学生らしくきちんと自分の環境に見合った活動を行なって行きたいなと思う.
*1:最近読んだ本で,「お前は今難しいことをやっているが,大丈夫だ,読み進めればきっと分かる」みたいな胡散臭い邦訳があって,恥ずかしながらそれに励まされたおかげで,見事理解し得たということがあって,自分のセルフケアの下手さを嘆いた
指導者たちの軌跡
夏の間の1ヶ月,企業の研究所にインターンに行った.
企業の研究所ってのは,大学の博士課程の学生の存在と同じくらい,わけがわからないところだと思うのだけれど,
僕の行ったところは,大学を卒業して,その上2年間修士の学生をして,修士論文を大学院に提出して修了した人の中でも,研究をしたいと思ってる人が入るような,そんなところだった.
普通のサラリーマンとは違うけど,かと言ってコミュニケーション能力が低い変人揃いかというとそんなこともなく,むしろ普通の人よりもコミュニケーション能力が高くないと仕事にならない気さえする,そんな人達が集まるところだったと思う.
このインターンのことはまた後日まとめるつもり.
インターン先では社員がメンターとして1人付いてくれて,彼が僕に指導をしながら,
僕が研究を進めていくという感じだった.
メンターに対して,進捗報告や進む方向を決めるために,毎日打ち合わせをしていたのだけれど,
指摘も痛いところをついてきて,最初はそのペースに追いついていくだけでしんどかった記憶がある.
自分は動作が遅いのだなと,体感してしまった.
最後の方になると,指摘もどんどん厳しくなり,普段の僕なら精神的に追い詰められるかなと思ったが,なんとか蛇行しながらも最後まで形にすることができたと思う.
頭の片隅に発声練習のエントリーの,
指導教員や先輩のお茶目/しょうもない点を早めに把握しよう - 発声練習
を覚えていたので良かったのではないかと思い返していて.
「所詮,指導者も」とはあまり僕は考えなかったけれど,それでもメンターは普段の生活から自分の学生時代や入社当時の「できなかった自分」の話をしてくれて,その話が安全弁の役割をしてくれたのではないかなと思っている.「君たちは普通に○○(専門用語)のことを知っているだろうけれど,僕は入社するまで知らなかったんだよ」というふうに車の中で話してくれたことを思い出す.
思い返せば,僕の今所属する研究室の先生も,かなりWebで日記を書いていると思うのだけれど,
学生時代の日記を読み返せることで,「なんだ,こんなことも知らなかったのか」と思えるのは,
いいことだと思う.*1
いや,昔の精一杯の努力があって,今でも精一杯の努力をWeb上の日記で見ることができるから,
素直に,尊敬できる存在になるのだろうなと思う.
*1:具体的な事例はまだ当たっていないが
若者とのカラオケ体験
若者とカラオケに行く機会があった.
数時間のことなので,ある程度誰が何を歌ったかということはまだ頭の中にある.
自分自身,知らない曲を歌う会だと思っていて,好き勝手に90年代の曲を入れて,
「古すぎるだろ」や「誰の曲?」と言われながらも,そういう各々が満足する会だと思っていた.
たまたま先ほど,なんと歌っているかわからない歌詞がある歌のことを思い出したので,
歌詞を掲載しているサイトを眺めていた.
そのサイトのサイドカラムには,最近閲覧されている曲ランキングというものがあって,
その上位には,先日一緒に行った人たちが歌っていた(が,僕自身が知らなかった)曲が数曲表示されていた.
自分自身全く流行に疎いわけではないと思っていたが,
その曲自体は全く知らなかったため,「古い曲なのだろうな」や「マイナーな曲なのだろうな」と思っていたのだが,
実際注目されているらしく,事実ウェブでの検索も上位であることがわかった.
自分自身の勘違いを恥じて,また自分だけが周りの知らない歌を歌っていたと思うと,
あぁこうやって空気の読めない人間が醸造されていくのだなぁと思い,つらい気持ちになっている.