Web,Twitter,所属,発言について

表現の自由関連.

官僚がTwitterで失言をした件について,メディアから非難されている.
復興庁参事官Twitterでの愚痴垂れ流し事件 - 発声練習

確かに失言もあっただろうけれど,そこまで非難することかなとも思う.
被災者という相手があることなので,復興を支援する団体としてはそこは敏感になる必要はあるけれど,
むしろ内部の問題もいくつかあるので,なかなか難しい.自分の所属する団体についてあれこれ書いたら非難されるのはちょっと行き過ぎてるところもあると思う.
外野があれこれ言い過ぎるのはちょっとおかしい気がする.


公務員の待遇を悪くしておきながら,公私共に誠心誠意の対応を求めるの,ブラック企業に近いと思う.居酒屋の雇用者に対して24時間会社のことを考えろという経営者は非難されるのに......とか思う.
ビッグブラザーは国ではなくマスコミであり国民なのではないかと思えてくる.

結局,「公務員だから」ということで片付けられるのだろうか.確かにいろいろと認められてない自由もあるわけだし責任もあるからしかたないのだろうけれど......
あんなおっさんがリラックマのアイコンでキャリア官僚の生々しいツイートするのは面白みがあったと思うのに,残念.




それにしても,所属と表現の自由の問題は難しい.官僚でも失敗するのだから普通の人はもっと失敗すると思う.失敗してあたりまえみたいな雰囲気にしてほしいし,失敗しても復活するみたいな感じのほうが生きやすい.

僕は,大学入ってから大学院にくるまでアカウントに対する考え方は変わってきた.
前は単なるティーンズだったし,実名情報と結び付けられることはなかったけど,
@先生のおかげで頑張れば実名と結び付けられるようになってしまった.親にアカウントの件を追求されたので倫理的な面では怖いものなくなったと思う.@先生も結構学生のことを書いてたりしたので,一気に所属と本名とネット人格に対する緊張感が高まった.今は一見して「◯◯大学にいるティーンズ」くらいの感じで,調べれば「◯◯研究室にいるティーンズ」や「本名◯◯ことティーンズ」くらいになってると思う.
教員は個人事業主みたいな感覚でツイートしてる人が多いけれど,多くの学生はサラリーマンになるわけだからその辺の自由が学生から社会人になるとき一気に大変になると思う.みんながサイバーエージェントみたいな会社に行けばなんとなく「うぇーい」みたいな感じで許されると思うけれど,みんながサイバーエージェントみたいな会社に行くわけではないし現実は厳しい.


今は「なんとなく頑張ればネットストーキングできる」くらいを目指してる.頑張れば本名とid:teensを結び付けられるというような感じ.こういうのは特に教員や友人が作りだした環境によるところが大きい.正直ゼロからやり直したいところもあるけれど,今までの交友関係もあるので,学生のうちはこのまま行くと思う.

facebookはまた別で,本名や所属を公開してやってることと交友関係に言及が行くことに責任が持てないので,ティーンズとは別人格で運用してる.

今の環境,僕自身は書きたくなるほど悪いと思ってるところないので,*1ストレスたまらないけれど,嫌な感じの組織だと,書きたいのに書けないネガティブな内容が増えると思う.上記の官僚,愚痴を言える人が忙しすぎていなかったのではないかなと思う.オフラインは大切.


来年から就職するのだけれど,内定先をネットに公開することに対して人事から何も言われていないのでWeb上では公開していない.facebookも同様にして.知り合いに「社訓」をfacebookに「自身の夢」として公開して,ググれば一発で内定先がわかる人がいたけど,そういうこともしてない.引き続き僕の所属については僕が公開するまでは秘密にしておいてほしいです.


一番いいのは来年の4月1日以前の発言は時効が適用されるみたいな感じ.不適切ツイートしてるのはある程度自覚していて,社会的影響力がないおかげでスルーされてたけど,マズい言葉みたいなのもいくつも投稿してると思う.消したいけど消せないみたいなのがもどかしい.
参考になるのはOBの方々の振る舞いで,その方々は所属をオープンにはされてないので,一件どこの所属か知らない人がみたらわからないようになってる.


学生がソーシャルメディアやるうえで参考になるのは@先生のはてダやTwitter運用の話.
学生がはてなダイアリーを使うときに気をつけるべきこと - 発声練習
あなたがTwitterを使うときに気をつけるべきこと - 発声練習
自分の本名についてはなし崩し的に参照可能になってしまったのが残念だけれど,お陰でたいして炎上することもなく所属に大きな迷惑をかけることもなくここまできた.

自身の人格についてもそうだけれど,特に意識する必要があるのは,他者の扱いについてだと思う.
企業法務マンサバイバル : 「パーソナルデータ研究会報告書」に出てくるパーソナルデータの区分と取り扱いルールを表に整理してみた
相手がそのドメインで公開してる情報なら,公開するみたいなのを基本ポリシーにしてる.
でも,Twitterで本名でリプライされても殆どの場合特に気にしないことにしている.
「自分に厳しく,他者に優しく」が苦手な僕としてはよく出来てるほうだと思う.


企業の場合だとIBMのポリシーが公開されてるのが参考になる.
IBM ビジネス・コンダクト・ガイドライン - Japan
IBM ソーシャル・コンピューティングのガイドライン - Japan

*1:他の人は僕に対する不満をこらえてもらってると思う.申し訳ないけれどありがたいとも思う